「”マンガの黒枠コマは過去を意味する”と思っている人」
「チェンソーマンの考察を始めたい人」
この記事はそんな人向けに書いているよ!
どうも、コーニシだ😎
チェンソーマンの考察の世界へようこそ!
チェンソーマン公安編が終わったが、それでもチェンソーマンは終わらずに第二部へと続く。嬉しいことだ笑
終わってしまった第一部の公安編には、まだまだ謎も多く、藤本タツキは何も語っていない。そんなチェンソーマンを考察することはとても楽しいが、初めての人にとっては過酷だと思う。
初心者が少しでもチェンソーマンを楽しめるような情報として今回は”黒枠”について語っていくぞ!!
黒枠コマはこの世界での過去を意味しない
マンガの黒枠コマの意味は?
マンガの縁を黒く塗った黒枠コマは一般的に回想で用いられている。そのため黒枠コマ=過去という印象を持つ読者も多いだろう。
このマンガの縁を黒く塗ることで過去を演出する方法は昔から使われていた。
昔とは手塚治虫先生の時代からである。私が確認した中では、手塚先生の火の鳥(1954-1986)で既に使用されていた。
この半世紀も前からのある手法により、私たちの頭には黒枠コマが過去を意味する記号として刷り込まれている!
チェンソーマンでの黒枠コマは何を意味するのか?
チェンソーマンの黒枠コマで過去回想のようなシーンが何度も登場する。
しかしこのシーンはこの世界(白枠コマ)の過去ではない!
このマンガでは今の世界(白枠コマ)と回想の世界(黒枠コマ)で同じ世界線を描いていない。
この理由は厳密にはわかっていないが、今の世界はチェンソーマン によって改変された世界である。
「チェンソーマンが食べた悪魔はその名前の存在がこの世から消えてしまう」
この能力によって世界は法則を変えられ、私たちの世界とも大きくずれている。
おかしい世界の法則1
日本の地形はどこか違和感のある地図に変形されている!
他にも突っ込みどころ満載の日本地図である。
おかしい世界の法則2
チェンソーマンによって食べられた悪魔、「ナチス」「第二次世界大戦」「エイズ」はこの世界では存在しておらず、その記憶はマキマのみ思い出せる。消えるはずのない歴史がチェンソーマンによって消されているのだ。
「アーノロン症候群」「祖啞」「比尾山大噴火」、これらは現実には存在しない現象!チェンソーマンによって改変されたために、起こった歴史がまたチェンソーマンによって消されたのである。
今の世界(白枠コマ)と回想の世界(黒枠コマ)が異なる証拠!
ケース1:荒井ヒロカズ の銃撃
ヤクザ銃襲撃戦のときに荒井ヒロカズはコベニを守ために盾となった。その結果として、回想の世界では、喉元に銃撃を受けている。
しかし、今の世界では喉元を打たれておらず、喉からの出血が確認できない。
また銃撃を受けた際には、回想の世界ではコベニが血潮を浴びている。
しかし今の世界では血を拭ったあとすらない。
ケース2:早川アキは姫野の何番目のバディ?
回想の世界では、早川アキは姫野先輩の6番目のバディとなっていた!
この時の早川アキの容姿は幼く、デビルハンターの服を着ていない。また耳にピアスしていない。早川アキはデビルハンターとして、姫野先輩と初めてバディを組んでいる。
回想の世界2つ目では、早川アキが5番目のバディとなっている!
「佐原、木之内、昴、佐々木」4名の墓参りをする姫野と4人の墓跡が描かれており、早川アキが6番目のバディでない。
今の世界では、早川アキが7番目のバディとなっている!
早川アキがコベニに刺された時に、姫野が思い出す墓が6つになっていた。そのため、既に6名のバディが死んでいると思われ、早川アキが7番目のバディになる。
別の解釈として、早川アキが6番目として墓に入った想像かもしれないが、回想の世界2つ目では墓の数=今までに死んだバディとなっており、藤本タツキが無意味にかき分けているとは考えにくい。
ケース3:日下部と玉置
回想の世界では、日下部がリーダーのように振る舞っており、玉置は日下部のバディであると自己紹介している。また日下部が指示をデンジに出していることから、今回の護衛の責任者は日下部になる。
今の世界では、日下部が玉置に指示を出すことがなく、逆に玉置が護衛の指示を出している。また今回の護衛作戦の説明を行っており、この世界では玉置がリーダーになっている!
また日下部は人形たちと最前線で戦っており、後衛から玉置が撤退の指示を出している。やはり指示系統が玉置→日下部になっている。
ケース4:ニャーコとパワー
最初、ニャーコとパワーは森の中で動物たちの血をすっていた。
その時に回想の世界では、パワーは全身が土で汚れており、真っ黒になっている。黒枠コマの世界ではパワーは一度たりとも、清潔な姿を見せていない!
しかし今の世界ではパワーの全身は清潔に保たれている。この時のニャーコが大きくなっている姿から、森の中である程度の時間が経っていることが分かる。
やはり、回想の世界と今の世界のパワーは別人のようだ!
チェンソーマンでの過去描写は?
チェンソーマンでは、今の世界の過去回想を表現するのにトーンや横線を使っている。
中央のマキマはデンジが思い出しているマキマのため、マキマ全体に横線が引かれている。
ここでのデンジは1話での抱きついてきたマキマを思い出している!ここではトーンによって過去を演出されている。
このように横線・トーンによって、今の世界の過去回想が描かれているために、黒枠コマは過去回想にならないのだ。であれば、黒枠コマは別世界の回想となるしかない!
まとめ
チェンソーマンには白枠コマと黒枠コマがあり、それぞれ別の世界線を表している。そして、今の世界の過去は横線やトーンで表現されている。
チェンソーマンを読み解くことはかなり難しい。一回読んだだけでは何一つわからない。何度もコミックスを読むことで気がつくことがほとんどだ。チェンソーマンの考察を楽しむために、コミックを買って何度も読み返してくれ!
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最後まで読んでくれてありがとう😎
更新(2021/1/28)
ケース4:ニャーコとパワーを追加しました!