ハロー、コーニシだ😎
「助けてチェンソーマン」で召喚された真のチェンソーマン!この真のチェンソーマンが誰なのか分かった!彼はどこから来たのか?デンジはどうなっているのか?マキマはデンジに何をしたのか? このチェンソーマン召喚は最大の謎の1つであるが、ここで一つの解を示していきたいと思う!
マキマはデンジの心中に入ったこのシーン。ここでマキマは何をやっていたのか?
マキマの最大の目的は真のチェンソーマンを復活させることである。そのためにデンジに契約を破棄させる必要があった。このチェンソーマンの復活とデンジの契約破棄には大きな関係があるのだ。
このデンジの心の中での出来事をまとめると4つの流れになる。
- デンジがドアを開ける
- ドアの先にデンジ父の死体がある
- マキマに普通の生活を望んでいいはずがないと言われて、デンジは「うん」と言う
- デンジがソファーで死ぬ
マキマはここで2つの目的を果たしている。1つ目はデンジにドアを開けさせる。2つ目はデンジ父を現世に連れてくる。
現世にデンジ父を連れ帰ったあと、その魂はデンジの身体に入り、そしてチェンソーマンとして復活した。何を言っているのだ?と思っただろう。この考察にたどり着く上で必要なチェンソーマンの世界をまず解説していこう!
色枠と黒枠の2つの世界
マンガの縁を黒く塗った黒枠コマは一般的に回想で用いられている。しかし、チェンソーマンではこの黒枠がただの回想ではなく、別世界の回想になっている!
それが顕著な例として、姫野先輩と早川アキの関係をあげる。白枠世界では、早川アキが姫野先輩の7番目のバディとなっている!しかし黒枠世界では、早川アキは6人目だったり、5人目になっている。
詳細についてはこの記事を読んでくれ!
要は、黒枠が別世界の回想を表していることを覚えて欲しい!
黒枠は2パターン!
黒枠が別世界の回想であるということは、チェンソーマンの世界にはもう一つの異世界がある事となる。今の世界を白枠の世界と呼び、異世界を黒枠の世界と呼ぶ!
この黒枠の世界が呼び出されるパターンは2つある。
1つ目は白枠の世界で類似する出来事が起きた時
白枠世界で姫野先輩が言った「アキくんは死なないでね」というセリフをきっかけに、黒枠の世界に移動している。黒枠のコマは白枠の出来事が元となって呼び出されている。このことから黒枠と白枠がリンクしていると思われる。
他にもデンジがゲロを吐いた時(21話)、やチュッパチャプスの時(22話)でも白の世界の出来事を元に黒の世界に移動している。
2つ目は夢の中
デンジは「絶対に開けちゃダメだ」のドアを夢の中で何度も見る。これはデンジだけが見る夢で、いつも忘れてしまう夢。このドアも黒枠で囲まれている。
この黒枠だけは他の黒枠と異なり、デンジの過去ではなく、デンジの夢の話になる。デンジの夢が黒枠で覆われている。つまりデンジは夢の中で異世界に行けるということだ!
デンジの夢は異世界と現実を繋ぐ!
デンジの夢は黒枠で覆われており、異世界へと繋がっていた。その夢は1度だけでなく、デンジは何度も見ている。つまり、デンジは夢の中で異世界にいく能力があるということだ!このデンジが夢で見ている「絶対に開けちゃダメだ」のドアは何を指しているのか?
ドアの役割とは
ドアとは異空間と異空間を隔てる壁で、ドラえもんの「どこでもドア」は自由に異空間を移動することができる。また藤本タツキが6巻末コメントで紹介していた「コララインとボタンの魔女」では、引っ越してきたアパートに子供しか通れないドアがあり、そのドアの向こうのトンネルを通り抜けると異世界に繋がっている!
夢の中のドアの役割は?
夢の中の「絶対に開けちゃダメだ」のドアも何かを隔てている。それは2つの異世界であり、白枠の世界と黒枠の世界だ。
左がデンジが夢で見た扉であり、このドアには紙が貼られており、ドアノブが右手についている。また下にはマットを敷いている。右はドアを開けたデンジだが、このデンジは黒枠の世界から扉を開いていない。ドアの手前に立っており、デンジは白枠の世界にいる。白枠世界のデンジが開いた先は夢の中の黒枠の世界になっている!
賢い読者なら気がついただろう。夢の中では扉の前にデンジの父は横たわっていなかったし、ビール散乱していなかった。しかし扉を開けるとそこには異なる情景がある。ここの矛盾について考察をさらに深めていく!
夢の中のドアは白枠世界にリンクしていく!
最初のデンジの夢は黒枠に完全に覆われていたが、巻数を追うごとに白枠の世界に紛れ込んでいく!これはデンジの夢が現実とリンクしている表現だろう!現実でドアを開くとリンクした夢でも「絶対に開けちゃダメだ」のドアも開く!
この「絶対に開けちゃダメだ」のドアはデンジの夢の中から覗き見ているものであり、あくまでも現在のドアではない!
黒枠コマの性質は異世界の他にもう一つあった。それは過去回想である。黒枠に囲われたコマは異世界の過去回想を意味している。デンジは夢の中から黒枠の扉を見ているけれど、ここにはデンジ父はいない。それは過去だからだ。デンジ父が倒れる前の過去だから、ドアの前には何もないのだ!
マキマの目的
マキマの最終的な目的は最愛のチェンソーマン復活である!
この目的を達成するために必要な儀式が2つあった。その儀式の前段階として、マキマはデンジを飼い慣らし、パワーや早川アキを殺させ、ポチタとの契約を破棄させる手間をかけたのだ!
儀式1つ目は白枠デンジに黒枠世界につながるドアを開けさせること!
デンジには黒枠となる異世界へ行く能力があった。そして白枠と黒枠の世界をリンクさせる力を持つ。デンジの夢で出てくるドアにつながる道は異世界にわたる架け橋となっている。この架け橋の場所に来ることができれば、マキマも異世界に行けるわけではない。世界の境界にはドアがあり、「絶対に開けちゃダメだ」のドアを開けない限り異世界へはいけない。このドアを開けることができるのが、異世界へ移動できるデンジなのだ。だからデンジにドアを開けさせる必要があったのだ!
儀式2つ目はデンジを殺害すること!
この立っているデンジは白枠のデンジであり、このデンジに対してマキマは「パワーちゃんを殺すのを手伝って早くんも助けられたのに殺して」と言っている。マキマはこの白枠にいたデンジとポチタとの契約を破棄させようとし、デンジを殺そうとしている。だから、ここで死んだのは白枠のデンジ。
そして現実にやってきたのは黒枠の世界で倒れていたデンジ父になる。倒れている姿が完全に同じであるため、黒枠のデンジ父がデンジとリンクしている。今まで黒枠のデンジ父と言ってきたが、これは明らかにデンジである!髪型と首筋が同じ。服もフード付きのアウターぽいがこれは1話のトマトの悪魔と対峙した時と似ている。
マキマはここで何をしていたかをまとめると、白枠のデンジを殺して、黒枠のデンジを白枠世界に連れてきた。
つまり、真のチェンソーマンとは黒枠世界のデンジとなる。
真のチェンソーマン
真のチェンソーマンの姿はアバラの黒ガウナとほぼ同じである。藤本タツキも2020年39号ジャンプのコメント欄で「アバラはいつかアニメ化して欲しいです。ラストもろガウナです。」と言っており、真のチェンソーマンの姿は黒ガウナのオマージュであると言っている。そう、真のチェンソーマンとは黒の世界から来た黒ガウナなのだ!黒というワードがこれでチェンソーマンと関連し、だからこそ藤本タツキは黒ガウナを真のチェンソーマンの姿にしたのだ!
まとめ
「助けてチェンソーマン」で召喚された真のチェンソーマン!この真のチェンソーマンはマキマによって黒枠の世界から連れてくられたデンジであった。このチェンソーマンを連れてくるため、マキマは白枠のデンジに黒枠世界へつながるドアを開けさせて、さらに白枠デンジをポチタとの契約破棄で殺す。そして死んだ白枠デンジの代わりに連れてきた黒枠デンジを現実に召喚する。召喚された黒枠デンジは「助けてチェンソーマン 」の掛け声をきっかけにチェンソーを掻き鳴らし、真のチェンソーマンとして復活するのだった!
感想
チェンソーマンの考察は一筋縄ではいかない。チェンソーマンを知るためには多くの知識が必要で、旧約聖書や神話、童話、そしてホラー映画やマンガ、アニメからの引用も多数ある。これらの作品を組み合わせてできたツギハギの作品がチェンソーマン!まるでゾンビのように、過去の作品を生き返す、何度も何個も!私もチェンソーマンの考察を行うまでは知らなかった作品も多かったし、知っていても本質を理解していなかった。チェンソーマンに出会えて、幸せであり、豊かになった。これからも好きにやっていく。そして考えていく。
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