このマンガはストーリー性に富んでいるが、高度な設定とそれが全く説明されないことから、なかなか難解なマンガとなっています。
今回はストーリーの背景となる時代設定について焦点を当てて考えていきたいと思います。
目次
1 乗り物から考察する
1.1 コベニカー
57話から登場した人気投票でも人気のコベニカー!
コベニカーのフォルムを見ると現代良的なプリウスやタントとは少し違う形になっています。
違うとはどのあたりなのか?といいますと”ミラー”になります。
現代の車のミラーは自動折り畳み式となっているため、配線を通すためにミラーの根元が太くなります。一方、コベニカーはミラーの根元が細く、自動折り畳みのできない形になっています。
ではコベニカーはいつの時代の車なのか?
実在する車の中にコベニカーによく似た車種がありました。
それは " Fiat 500" !
1970年代に発売された車です。この車は「ルパン三世 カリオストロの城」でもルパンたちが乗っていた車になります。
コベニカーが人気投票でカラーページに登場した際に、コベニカーの車体が黄色カラーでした。
ルパンの車も黄色ということから、コベニカーのモデルは「ルパン三世 カリオストロの城」から来ているのかもしれません。
少し脱線しましたが、コベニカーは1970年に発売された車ということから、チェンソーマン は1970代以降の時代になると思います。
1.2 新幹線
52話でレゼが山形新幹線に乗るシーンがあります。
この山形新幹線は1992年に東京〜山形間でされました。また山形から先の新庄駅まで1999年に延長しています。
レゼが乗るはずだった山形新幹線が山形行きであることから、チェンソーマンの時代は1992年から1999年の間である可能性が高くなります。
72話で早川一行が北海道の実家に帰る際に、新幹線に乗っていました。
北海道に帰省するため、早川たちは東北新幹線に乗車したと考えられます。
この東北新幹線は大宮〜盛岡間で開業されたのが1982年になります。
ただ盛岡では新幹線の次に乗る船とのアクセスは悪いため、早川たちが乗った新幹線は2002年の盛岡〜八戸間が開業してからの新幹線の可能性があります。
早川はこの帰省でデンジとパワーという、悪ガキたちを連れています。
そのため、あまりアクセスの悪い乗り物は乗らない選択をすると思われるからです。
ただ今回は断定ができないため、広い範囲を取る1982年として考えていきます。
2 カレンダーから考察する
2.1 銃の悪魔の日
13話で早川が”13年前の11月18日”に銃の悪魔に襲われるという回想が入ります。
その回想にてカレンダーが背景に書かれていました。
このカレンダーの隣に銃の悪魔の被害映像が映し出されていることから、カレンダーは11月だと確実に言えます。
11月のカレンダーで1日が火曜日になる年はこちらです。
- 1900年代:04, 10, 21, 27, 32, 38, 49, 55, 60, 66, 77, 83, 88, 94
- 2000年代:05, 11, 16
参考サイト
この中から現代のチェンソーマン が(1.2の新幹線の考察から)1982年以降であることを考慮すると、一番古い年は1977年になります。
チェンソーマンの第一話が2019年に公開されていることから、13年前の日付として一番新しい年は2005年になります。
このことから考えられる銃の悪魔の日は以下の5つに絞られました。
- 1977、1983、1988、1994、2005年
つまりチェンソーマンの時代は銃の悪魔の日にプラス13年して、以下の日付になります。
- 1990、1996、2001、2007、2018年
3チェンソーマンの時代設定は?
新幹線から1992年〜1996年に年代が絞られました。またカレンダーから1990、1996、2001、2007、2018年の5つに絞られました。
上2つの条件にマッチする年は1996年になります。
コベニカーは1970年代の車で上の時代少し離れています。しかしコベニというキャラは貧乏な家庭に生まれたことからコベニカーはかなり古い中古車であった可能性があります。
このことからコベニカーとの年代差はマンガの時代背景的に大きな問題にはならないと思います。
4まとめ
- コベニカーは1970年代の車
- 山形行き新幹線は1992年〜1996年の乗り物
- 13年前の銃の悪魔の日は 1977、1983、1988、1994、2005年のどれか